トレーニング前の糖質摂取量の違いでパフォーマンスはどのくらい変わるのか(Loughborough University et al., 2020)

ダイエット

研究方法

今回の研究テーマは、トレーニング前の糖質摂取についてです。
実験に参加した被験者の属性は以下の通りです。

性別男性
年齢20〜26歳
トレーニング歴平均4.7年
人数22人

また、実験内容は以下の通りです。

トレーニング前の糖質摂取量被験者は、下記のドリンクのうち一つを飲んでからトレーニングを行なった。
また、被験者はこれら3つのパターン全てをそれぞれ試した。

  • 糖質0グラム(ただの水)
  • 糖質2.4グラム(糖質たっぷりに見せかけたドリンク)
  • 糖質120グラム(糖質たっぷりのドリンク)
糖質を摂取してからトレーニングするまでの時間2時間
トレーニング内容
  • スクワットを10RMの90%で4セット実施。
  • ベンチプレスを10RMの90%で4セット実施。
確認内容糖質の摂取量の違いがパフォーマンスにどんな影響を及ぼすかを確認した。

研究結果

水を飲んだ後糖質がほとんど含まれていないドリンクを飲んだ後糖質が十分含まれているドリンクを飲んだ後
スクワットの平均回数38回43回44回
ベンチプレスの平均回数37回38回39回
  • プラセボドリンクを飲んだ場合と通常のドリンクを飲んだ場合を比べてみると、スクワットとベンチプレスの回数はどちらにおいても有意差がなかった。
  • 主観的な食後の満足感を比べてみると、プラセボドリンクを飲んだ場合と通常のドリンクを飲んだ場合の間に有意差はなかった。(p=0.18)
  • 一方、水を飲んだ後の満足感はかなり低かった。

考察

糖質摂取量よりも、糖質を摂取した事による心理的な満足感がパフォーマンスに影響を及ぼす。

リファレンス

参考論文Naharudin et al., 2020
研究機関Loughborough University et al.
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