[言語学習] 睡眠中の聞き流しには効果がある(The Swiss universities of Zurich and Fribourg, 2014)

学習方法

結論

新しく学んだ単語を睡眠中に聞き流すことに、学習効果が確認された。

ただし、学習効果を得るためには条件がある。

  • 聞き流す単語は、すでに学習したことのある単語でなければならない。
  • 学習効果が期待できるのは、ノンレム睡眠中である。

この手法を実践するときのコツ

睡眠中の聞き流しが効果を発揮するのは、ノンレム睡眠に入ったときである。ノンレム睡眠とは、夢を見ていない睡眠時のことで、通常睡眠の前半に発生します。したがって、たとえば午後12時に寝る場合は、午前1時から午前3時の間に単語を再生するようにしましょう。音量が大きすぎると起きてしまうので、音量は小さく設定しておきましょう。また、学んだことのある単語を再生するように気をつけましょう。まだ知らない単語を聞き流しても効果はありません。

つまり、この学習方法は、言語習得における復習方法として活用できます。誰でもできる簡単な学習方法なので、ぜひ試して見てください。

研究内容の紹介

研究機関The Swiss universities of Zurich and Fribourg
研究が発表された年2014
引用元Schreiner & Rasch, 2014

研究方法

この研究は、オランダ語を学ぶ学生を対象として行われた。実験の手順は次のとおりである。

  1. 夜の10時に、学生たちが新しい単語を学習する。
  2. 学生たちは、眠っているグループと目を覚まし続けているグループに分けられる。
  3. オランダ語の単語を再生し、どちらのグループにも聞かせる。
  4. 午前2時に両方のグループが単語の記憶テストを受ける。

研究者たちは、この実験を通して、睡眠中に単語を聞くことに学習効果があるのかどうか調査した。

研究結果

眠っていたグループの方が、起きていたグループよりもテストの結果が良かった。つまり、この研究は、睡眠中の聞き流しに学習効果があるかもしれないことを示唆しています。

この研究に対する私の見解

この研究は、睡眠している人と起きていた人を比較している。次の実験では、被験者が全員睡眠中であることが望ましい。その上で、被験者を単語を聞くグループと聞かないグループに分けることを私は期待する。そうすれば、睡眠中の聞き流しが言語学習に効果があるという結果が更に裏付けられるだろう。

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